貸主様との良好な関係構築の為に覚えておきたい!改めて考えるビジネスマナー
店舗開発担当者は貸主様との関係性構築に多くの労力をさかれているのではないでしょうか。特に目上の方には、失礼がないよう細心の注意を払って対応されていることと思います。
今回は、関係構築の基本となるビジネスマナーについて、改めて考えていきたいと思います。
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ビジネスマナーとは何か?
多くの人がご存じかと思いますが、ビジネスマナーとは社会人が社会で働く上で必要とされるマナーのことを言います。そもそも、ビジネスマナーはいつ・なぜ生まれたのでしょうか?
日本で最初に文書で書かれた礼儀作法は、聖徳太子の「十七条の憲法」だといわれています。十七条の憲法は、当時の貴族や官僚に「和」の尊さを明示したものでした。
つまり、ビジネスマナーは国の根本的なあり方を考え、和(仲良くすること、争わないこと)を大切にする為に生まれたのが起源だと考えられています。
そして、「相手の気持ちになって考える」「あらゆる準備を怠らない」「周囲に対する気遣いを忘れない」といった考え方が根底にあるため、その時々のコミュニケーションの形に合わせて変化を遂げてきました。
ビジネスマナーの今と昔?
先の章で、その時々のコミュニケーションの形に合わせて、ビジネスマナーは変化していると述べました。もちろん、現在もビジネスマナーは変化しています。
インターネットの出現により通信手段がアップデートされ相手に何かを伝える手段が圧倒的に増えたことでビジネスマナー(礼儀)の定義が「相手を重んじる。自分の時間を犠牲にして時間を相手のために使う。直接会う。スーツなど服装をわきまえる。」という定義から「相手の時間を奪わないようにする(電話しない、リモートで済むものはリモート)」という定義に変わってきています。
確かに、自分との時間が相手に対して有益な時間になっていなかったら?例えば、自分が電話したことで相手が自分との仕事よりも優先順位が高い仕事の電話を取り逃していたら?と考えると、必ずしも電話して相手の時間をもらうことが正しいわけではありません。
このように、相手のために時間を使う(時間をもらう)に対して相手の時間を奪わないという正反対な考え方だと抵抗や混乱がありますよね。
次の章では他にはどんな事例があるか紹介したいと思います。
変化したビジネスマナー4選
取引先に迷惑をかけたら、取り敢えず駆けつけて謝る
取り敢えず駆けつけることで誠意を見せて謝罪することがいいとされていましたが、相手の都合も考えずにいきなり押しかけるのは迷惑ですし単なる自己満足です。
きちんと状況を把握し改善案をもって相手の都合がいい時に謝罪をさせてもらうのがベストです。
仕事で知り合った人にはプライベートな話題を振って距離を縮める
かつては、それが大切なコミュニケーション力でしたが、話題によっては話したくない場合もあります。当たり障りない会話で希薄なイメージもありますが、本当に気が合えば自然と打ち解けていくものです。
会議や打ち合わせは当初の約束を少しオーバーするまで続ける
早めに終わるのは、やる気や熱意に欠ける「失礼」な行為でした。でも、時間をオーバーすることで相手の予定が狂ってしまいます。相手の時間を必要以上に奪わない為にも約束した時間は守りましょう。
メールやFAX送信後に、送信したことを連絡する電話をかける
確かに届いているか不安になりますが、相手の時間を奪わない為にFAXやメールで連絡をしたのだから、送信後に電話する行為は本末転倒になってしまいます。
相手からのリアクションがほしい場合はメール文にその旨を添えるようにしましょう。
まとめ
この様に、ビジネスマナーは時代や世代によって定義が変わります。一方でどの時代・世代でも共通している事は「相手の気持ちになって考える」ということです。
そして、様々な世代がいる中で、より重要なことは適切な対応をするということです。そのために貸主様とのやり取りはきちんと残して、相手が何を重んじるタイプなのか社内での情報共有はとても大事になります。
「担当者は自分一人だけで頭に入っているから大丈夫。」「チームに生き字引的な人がいるから大丈夫。」と言ったお声も理解できます。とはいえ、本当に相手のことを考えるなら社内での情報共有も立派なビジネスマナーの一つになるものと思います。
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ぜひ下記情報も併せてご覧いただき、ご活用頂ければ幸いです。
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番外編!昔のマナー3選
江戸で暮らす者のマナーとして、名前や身の上を初対面の人に尋ねるのは失礼な行為だった??
江戸時代のマナーの基本は「他人を尊重する」でした。江戸時代の江戸の人口はかなり多く、江戸市中といえば現代のJR山手線の内側のかなり狭いエリアになります。
そして、その7割が将軍様にお仕えする御家人・旗本の御屋敷や、諸藩の御屋敷の類、さらには寺社のために独占されていました。つまり、庶民たちは残り3割の土地で暮らすことになります。
江戸時代の庶民といえば長屋暮らしです。プライバシーのない長屋暮らしに必要なのは、他人の目を気にしながら静かに暮らすことです。その為には、他人の身の上を必要以上に詮索しない事がとても大事なことだったとされています。
名刺交換は江戸時代から始まった??
江戸時代の日本では、和紙に墨で名前を書いた簡単な物が名刺として使用されていました。この頃は、現代の名刺の使われ方とは違い、訪問先が留守だった時の報告として使っていました。
しかし、江戸末期の開国を迎えたころから、外国人がたくさん日本に入ってくる様になり、役人は名刺を作って彼らと交換する必要がありました。それが引き継がれ現代でも名刺交換が行われるようになったとされています。
江戸時代では「ご苦労さま」は目上の人に使っていた??
「ご苦労さま」は、江戸時代の文献では目下から目上への使用例が多いことを複数の国語学者が紹介しています。
用法混在の時代に、軍人や警察官が頻繁に使っていたことから「ご苦労」に威圧的なイメージがつき、目下への言葉として徐々に逆転していったとされています。